最近の発掘でこの地域の文明は実は5000年以上前から続いているということが分かってきました。ちなみに今のところ発見されている最古のシクラス遺跡は日本の調査隊が発掘しています。今後続く調査の結果が楽しみですね。 インカとマヤを同一文明視している方もいらっしゃると思いますが、インカ文明はマヤ文明とは少なくとも民族的には異なっています。共通点も多いですが、これらは交易がもたらしたものではないしょうか。特に石組みはインカの技術が突出しています、共に巨石遺跡が多い文明ではありますが。 |
ピサック | ペルー |
クスコからインカの谷に降りてすぐの場所にある遺跡です。あまり知られてはいませんが、精巧な石組みと規模においては非常に価値の高い遺跡。敷地の広さでいえばマチュピチュ以上であり、見学には結構な時間(全て回るには1日近くかかります)を要するので十分余裕を持ってください。マチュピチュが発見されていなければ間違いなくこの遺跡が代表遺跡になったであろうすばらしい遺跡です。 |
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太陽観測のためのインティワタナや段々畑のアンデネスなどインカ文明に特有の特徴を持った多くの建造物が非常にいい状態で保存されています。マチュピチュとの対比をすると面白いです。 |
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Access クスコより車で1.5時間ほど。麓に有名なピサック市場もあります。ピサックの町から遺跡へのバスは市場が開かれない日はないことが多いので要注意。教会の裏側から遺跡に伸びる道があるので徒歩の場合はこちらを。 |
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サクサイワマン | ペルー |
”満腹のハヤブサ”との名をもつ遺跡。クスコの北端に位置し、インカ帝国のスペインとの戦争の最後の舞台として知られ、文字通り最後の砦として使われた場所。かつては巨大な塔が建っていたがスペイン軍に徹底的に破壊され今はその石組みしか残っていない。 世界は天・地・地下の3つから構成されているというインカの世界観を反映して、大きく3段の石組みからなる。 |
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一度は途絶えたものの、現在はインティ・ライミ(太陽の祭り)が復活しており、民族衣装に身を包んだ人々により冬至(6月E)に行われている。現地の人々にはこの祭りは成人式に当たる。 |
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Access クスコの市内中心部から30minもせずに着きます。タクシーでも馬でもどうぞ。 |
クスコ | ペルー |
スペインのコロニアル建築とインカの石組みが調和した美しい町並み。”かみそりも入らない”と表現される美しく精巧な石組みで有名。 インカ帝国の首都であり、ケチュア語で”へそ”を意味する。インカの人々はこのクスコが世界さらには宇宙の中心であると考えていた。また、その中心にあるアルマス広場はさらにその心臓といわれていた。 |
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サクサイワマンやケンコー(↓)の遺跡をはじめ、沐浴場といわれる聖なる泉タンボ・マチャイなどへのアクセスの起点となる都市。また多くのインカ道の起点である。マチュピチュへと向かうインカの谷には多くの遺跡が散在している。 |
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Access リマから空路でアンデス山脈を越え約1時間。4000m級の山々を眺めながらのフライトは気持ちがいい。 Hint
クスコの標高は3300mあり、高山病の恐れがある地域である。高山病にかかりやすい人は事前に(これが重要)薬を服用する・睡眠を多めにとる・激しい運動を避ける・適度に水分を取る・お酒/タバコを控える・マテ茶を飲む(ただし癖の強いお茶なので口に合わない場合は余計気持ち悪くなると思うので避けたほうが無難。ちなみに、とても栄養価が高いお茶であり野菜の摂取が難しいこの土地では重要な栄養源)などの対策を取ることをお勧めする。 |
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サント・ドミンゴ教会 | ペルー |
”コリンカンチャ=黄金のある場所”という名の神殿があった場所。”太陽の神殿”ともいわれていた。石組みは表面が滑らかに削られており、表面に金箔が施されていたといわれている。黄金に輝く石組みはさぞや絢爛たる姿であったであろう。
土台の石組みの石は安山岩で35kmも離れた場所から運ばれてきたという。 現在はスペイン植民地時代に建築されたサント・ドミンゴ教会となっている。 |
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クスコ大地震のときに上部の教会部分は全壊したものの石組みは全くの無傷で残ったことで有名。インカの世界観、蛇のいる地下・ピューマの地上世界・コンドルの天上世界を示す金板が残されている。 |
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Access 町の中心にあるアルマス広場に面している。 |
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マチュピチュ | ペルー |
あまりにも有名な遺跡。とにかく見事の一言です。 スペイン人の破壊から免れ、ほぼその全貌が保存されており、文字を持たなかったインカの文化を知ることが出来る極めて貴重な遺跡です。なぜこのような場所に建設されたかなど多くが謎に包まれています。 全てを堪能するのであれば1日では短すぎるので、2-3日かけてじっくり散策することをお勧めします。クスコから日帰りのツアーもありますが現地で数時間しか時間ないはず、もったいなさすぎます。 |
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マチュピチュ(老いた峰)山とワイナピチュ(若い峰)山に挟まれた稜線上に形成された街。ワイナピチュ山は神の山であり、神に捧げる作物を栽培していました。また月の神殿もあります。街の中心にある太陽の神殿と対を成しており、太陽信仰をしていたインカ人の宗教都市であったのではないかといわれています。 それぞれの山は1-2時間で登れます。ワイナピチュは人待ちをしなければいけないほど多くの人が登っているときもあるほど、マチュピチュは稀。また複数のインカ道が街から伸びており、そちらの散策もお勧めです。 |
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Access クスコから電車(満員で現地で予約できない場合があるのでなるべく事前に予約しておきましょう)で114km、4-5時間でアグアスカリエンテス(この町の名前、訳したら”あったかい水”。その名のとおり温泉があり水着があれば温泉を楽しめます。)へ。この街に宿をとり、この街から400mの標高差を経て遺跡に到達します。バスで行くか、徒歩(1-2時間)で上がるかです。 Hint 熱帯山岳樹林帯にあるとはいえ、その気温は夏でも10-20℃前後、冬は氷点下近くまでと比較的寒いです。特に雨が振ったりきりが出たりすると気温が冷えるため、暑くても寒くても対応できる服装(Tシャツと薄手のウインドブレーカなど)がよいでしょう。 |
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