どの国が遠い?

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この地図、正距方位図法という手法で書かれた地図です。文字通り、日本からの方位と距離が正確に表されています。(ちなみに、中心から以外の距離・方位はぐちゃぐちゃです。)

で、例えば10000km付近を見てみましょう。ロンドン、パリとカイロは同じくらいの距離ですね。ん!っと思われるかもしれません。 カイロって、そんなに遠いの?

 


実はわれわれが日ごろ見慣れている地図はその多くがメルカトル図法やミラー図法で書かれています。もともと地球は球体。地図は平面ですね。球面を無理やり平面に書いているので、地図は必ずひずんでいます。 すなわち、日本からの距離が正しくない。

まあ、そんなことはどうでもいいんですが、旅行先を決めるときは ちょっと気にしなければなりません。


メルカトル図法

例えば南米に行く際、普通は北米経由でいきますが、
日本→マレーシア→南アフリカ→ブエノスアイレスという路線が比較的直線である(すなわち最短距離)であることが分かります。
リオデジャネイロやリマにいくときは北米のほうが直線に近いですね。
リオデジャネイロであれば、アメリカのシカゴかカナダのトロント経由がよさそうですね。
んで、リマであればアメリカのデトロイトか、ヒューストン経由。
(旅行好きの方ならお分かりだと思いますが、この4つの経由地、それぞれ大手航空会社のハブ空港があります)
ちなみに、日本→ニュージーランド→タヒチ→イースター→パタゴニアなんてスペシャルルートもあったりします。


ミラー図法

 

格安チケット等の値段を見ているとどうも腑に落ちない時があります。ま、北欧のように、人気路線や競合航空会社が少ないところは割高になりますが、何でこの路線こんなに高いんだろうと思うことが多々あります。それ、この地図を見ると納得できる場合もあります。

航空券のチケットの値段は距離だけでは決まりませんが、移動にかかる時間などは当然距離が短いほうが有利です。格安航空券で移動する際はここら辺も頭に入れておくとより快適な移動が可能になります。